保険料節約のテクニック
保険料節約の裏ワザ
保険料節約テクニックの一覧
更新日:2021年04月02日
国民健康保険の制度や保険料の計算方法を正しく理解できれば、保険料の節約はさほど難しいものではありません。
以下では、思いつく限りの保険料の節約テクニックをご案内します。
世帯を1つにまとめる
平等割額(1世帯ごとにかかる)が保険料に加算される市区町村の場合、同一住居で生活をしているにもかかわらず別世帯として国保に加入するとそれぞれに平等割額がかかってきます。例えば大阪市の場合、介護保険対象者(40歳~64歳)がいる世帯では年間52,637円(平成22年度)の平等割額がかかってきます。2世帯であれば105,274円となります。もし世帯を一緒にすることができるのなら即実行すべきです。
保険料の安い市区町村へ引っ越す
引っ越しといってもそう簡単にできるものではありませんが、場合によっては年間で数十万円もの保険料節約が可能になるかもしれません。「住む場所によって異なる保険料」でも解説していますが、全国で一番高い自治体と低い自治体の差は2倍以上になるケースもあります。東京都内でも23区と八王子市では約10万円(年収500万円・3人家族の場合)の差がありました。保険料の節約方法として住む自治体を変えることは最も効果的かもしれません。
電子マネーのnanacoを利用する
nanacoはセブンイレブンが運営する電子マネーですが、国民健康保険料はこのnanacoで支払うことができます。クレジットカードでnanacoチャージすることでカードのポイントをためることができます。ただしカード会社によってはnanacoチャージのポイントを少なくしたり、ポイントそのものを付与しないケースがあります。2018年1月現在、nanacoチャージでポイントが貯まるおススメのカードはリクルートカード(還元率1%・3万円チャージで300円ポイントがたまる)です。
Yahoo公金でクレジット払いする
Yahoo公金を利用すると国民健康保険料をクレジットカード払いすることが可能になります。カードのポイントが溜まる分お得になります。ただし2015年9月現在、Yahoo公金で国民保険料を支払える自治体は58市区町村に限られます。また納税手数料がかかることがありますので注意が必要です。
確定申告で控除を受ける
国民健康保険料をきちんと納付していて所得がある方については確定申告を行うことで社会保険料控除を受けることができます。結果として国民健康保険料の軽減・節約につながりますので該当する方は必ず確定申告を行いましょう。
保険給付制度を利用する
国民健康保険は、単に医療費を7割負担してくれる以外に様々なサービスがあります。出産育児一時金(国保加入者が出産した)や葬祭費(国保加入者が死亡した)、高額療養費支給制度(医療費が高額で払えない)などがそれにあたりますが、これらを利用するためにはその都度申請手続きをする必要があります。知らずに手続きをしなければ当然支給されません。国保の加入者で無断での滞納が無い限り誰でも利用できますので、先ずはお住まいの市区町村ではどういうサービスがあるのかを把握し、いざという時に役立ててください。
軽減・減免措置を利用する
国民健康保険では、ある一定の条件を満たす方については保険料を軽減したり減免(免除)したりしてくれます。例えば会社が倒産し無職になってしまった方とか、病気やケガで障害を負った方などが該当してきます。詳しくは「国保の軽減・減免」で解説していますので参考にして下さい。
自営業者は法人化する
これは国保の節約ではなく、国保を脱退して新たな保険制度に加入するという話です。自営業者は国保の加入義務がありますが、これを法人化し会社として社会保険制度に加入することで保険料を大幅に削減できることがあります。特に自営業で得る収入が低ければ低いほど効果があります。私の試算によると、人によっては80%以上の保険料をカットできる計算になります。また、会社を設立するといっても合同会社(旧有限会社)であれば費用も安くでき、手続きも簡単です。一度検討してみてはいかがでしょうか?
※上記の節約方法はその効果を保証するものではありません。実践される場合は自己責任でお願いします。