期限切れの保険証を使うと

国民健康保険の良くある質問

期限切れの保険証を使ってしまったが、あとで請求されたりするの?

更新日:2016年9月9日

就職が決まり、国民健康保険から社会保険に切り替えたが、その手続き期間中に期限切れの国民健康保険の保険証を使ってしまった。この場合、医療費の自己負担分以外はどうなってしまうの?

このような場合、病院窓口では患者さんから提示された保険証が有効か無効かの判断がつかず、そのまま受理してしまうことがあります。

病院が受理してしまうと、期限切れの保険者(国民健康保険を運営している自治体)が一旦療養費を病院へ立て替え、その後本人に返還請求することなります。



こんなときに返還請求されます

国民健康保険を失効し、別の健康保険に加入する場合などは、その手続き期間中(新しい保険証がまだ届かないうち)に失効された国民健康保険の保険証を使用すると、返還請求の対象になります。

具体的には以下のようなケースが該当します。

  • 就職した会社の保険証が手元に届かず、以前の国民健康保険の保険証を使ってしまった。
  • 会社の健康保険にさかのぼって加入することになり、国民健康保険もさかのぼって失効されることになった。その期間内に保険証を使用していた。
  • 家族が加入している社会保険の被扶養者になったが、被扶養者の保険証が届く前に、以前の国民健康保険の保険証を使ってしまった。
  • 引っ越しにより別の自治体で国民健康保険に加入したが、以前の保険証を持ったまま使用してしまった。


返還請求が届いたらどうするの?

返還請求の対象になると、国民健康保険の運営自治体から「医療費の返還請求」などと題する通知が郵送で送られてきます。通知書に記載されている医療費の納付方法にしたがって返還請求分を支払います。


支払いが完了すると領収書が発行されます。この領収書は新たに加入した保険者(社会保険組合など)に請求する際に必要になるので大切に保管しましょう。



新たに加入する社会保険などの保険者へ療養費請求する

国民健康保険からの返還請求を支払ったら、新たに加入している社会保険などの保険者へ療養費を請求することができます。手続きに必要なもの以下の通りです。

  • 国民健康保険からの返還請求に関する通知書
  • 返還請求を支払った際の領収書
  • 医療機関が発行するレセプト(診療報酬明細書)※必要でない場合もあります。